顎関節症

顎の関節周りの何らかの原因で、顎が鳴ったり、痛みや口が開かないなどの機能低下が起きることを言います。肩こり・頭痛・難聴・めまい・食欲不振などの症状が出てくる場合もあり、生活に支障をきたします。

生活習慣病的な部分が大きいため、歯ぎしりや偏咀嚼などの悪習癖や取り除く、患者自身が行うセルフケアが治療の中心となります。その他には薬物療法、原因 となる噛み合せの矯正、関節腔内を洗浄、内視鏡下での外科的手術などの方法によって治療を行なうこともあります。

 

睡眠時無呼吸症候群

どんな病気?

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは睡眠中に10秒以上の呼吸が停止、つまり無呼吸が5回以上繰り返される病気です。

主に、いびきや昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があります。また、SASは生活習慣病と密接に関係しており、放置すると生命の危険に及ぶこともあります。また、SAS特有の眠気は交通事故を起こす危険もあり、早期に適切な治療をすることが大切です。

原因は?

睡眠時無呼吸は、上気道(空気の通り道)が閉塞することにより起こります。
閉塞の原因は、首周りの脂肪の沈着、扁桃肥大、アデノイド、気道へ舌が落ち込む、舌が大きい(巨舌症)、鼻が曲がっているなど様々です。

日本人では顎が小さい(小顎症)ため、気道がふさがれやすく、やせていても睡眠時無呼吸症候群で悩まれる方もいらっしゃいます。

治療法

いびきの治療には、その原因や症状に応じて、内科的な治療から外科的手術まで、さまざまな方法があります。

まずは呼吸器内科、精神科、耳鼻咽喉科の先生に睡眠検査を依頼して、よく担当医と相談されることをおススメします。その上で、当院では睡眠時に装着するスプリントによる治療をご提案しています。

スプリント

ボクシング選手が口に含むマウスピースに似ています。
スプリントは、寝るときに口の中に装着し、気道を確保する装置です。

口に装着するだけでいいという簡便な装置ですが、治療器具ですので、医師の診断と指導を受ける必要があります。一人ひとりの口や顎の形、歯並びに合わせてスプリントを作ります。